1. 導入:まずは「もらえる可能性があるか」を知りましょう
「自分は障害年金をもらえるのだろうか?」「手続きが難しそうで、何から調べればいいか分からない……」 そう不安に思っていませんか?障害年金は、病気やケガで生活や仕事に制限が出たとき、国から支給される大切なお金です。
この記事では、ご自身で申請を目指す方が最初に知っておくべき「受給のルール」を、どこよりも分かりやすく解説します。
2. 【STEP 1】受給するためにクリアすべき「3つの条件」
障害年金には、大きく分けて3つのハードルがあります。まずはご自身の状況をチェックしてみましょう。
受給のための3つの条件チェック
初診日要件
「医師の診察を初めて受けた日」に年金に加入していましたか?
- 当時、会社員なら「厚生年金」
- 自営業・学生・主婦なら「国民年金」
保険料納付要件
初診日の前日において、保険料の未納が多すぎませんか?
- 原則:加入期間の2/3以上を納付(または免除)していること
- 特例:直近1年間に未納がないこと(65歳未満の特例)
障害認定日要件
「障害認定日」に、定められた障害の状態にありますか?
- 原則:初診日から1年6ヶ月経過した日
- その時点で1級・2級(厚生年金は3級も)に該当していること
💡 セルフ申請のポイント 特に「初診日」は重要です。何年も前のことでも、最初に病院へ行った日の証明が必要になります。診察券や家計簿、当時の日記などが手がかりになることもありますよ。
3. 【STEP 2】あなたはどっち?「基礎年金」と「厚生年金」
「3つの条件」をクリアできそうなら、次は「自分がどの年金を受け取れるのか」を確認しましょう。これは、初診日にどの年金制度に加入していたかで決まります。
| 比較項目 | 障害基礎年金 | 障害厚生年金 |
|---|---|---|
| 対象者 | 自営業・フリーランス・専業主婦など | 会社員・公務員 |
| 初診日の状態 | 国民年金に加入中 | 厚生年金に加入中 |
| 障害等級 | 1級・2級 | 1級・2級・3級(+障害手当金) |
| 子の加算 | あり | あり |
| 配偶者の加給 | なし | あり(2級以上の場合) |
- 障害基礎年金: 主に自営業、専業主婦、学生の方。1級または2級に該当すると支給されます。
- 障害厚生年金: 主に会社員、公務員の方。1級・2級に加えて、より広い範囲の「3級」でも受給できる可能性があります。
4. 【STEP 3】障害等級の目安を知る
「どのくらいの状態なら対象になるの?」という点も気になりますよね。ざっくりとした目安は以下の通りです。
- 1級: 他人の手助けがないと、生活のほとんどのことができない状態。
- 2級: 助けがなくても何とか過ごせるが、日常生活に大きな支障があり、働くのが難しい状態。
- 3級: 日常生活は送れるが、仕事の内容に大きな制限がある状態。
※具体的な認定基準は病気の種類(精神疾患、肢体、内臓疾患など)によって細かく決められています。
5.【STEP 4】いくらもらえる?受給金額の目安
「実際にいくら受給できるのか」は、生活を立て直すための大事なポイントです。
障害年金の金額は、「障害の等級」と「家族の人数」によって決まります。
1. 障害基礎年金(主に自営業・フリーランス・主婦の方)
基礎年金は、受給額が毎年法律で決まっています(定額です)。
| 障害等級 | 年間の受給額(目安) | 月あたりの金額 |
|---|---|---|
| 1級 | 1,039,625円 | 約 86,635円 |
| 2級 | 831,700円 | 約 69,308円 |
▼ お子さんがいる場合の加算額
- 第1子・第2子:各 239,300円(年額)
- 第3子以降:各 79,800円(年額)
※金額は2025年度(令和7年度)のものです。物価変動等により年度ごとに改定されます。
さらに、お子さんがいる場合は「子の加算」(1人につき約23万円など ※人数により変動)がプラスされます。
2. 障害厚生年金(主に会社員・公務員の方)
厚生年金の場合は、「基礎年金 + 厚生年金」の2階建てでもらえるため、基礎年金よりも金額が多くなります。
- 1級・2級: 上記の基礎年金に加えて、働いていた時の給与額や加入期間に応じた金額(報酬比例部分)が加算されます。
- 3級: 基礎年金はありませんが、厚生年金独自の支給があります(最低保証額として年間約62.3万円が設定されています)。
- 配偶者の加算: 65歳未満の配偶者がいる場合、さらに「配偶者加給年金」(約23万円)が加算されることがあります。
💡 知っておきたいポイント
正確な金額を知りたい場合は、年金事務所で「見込額」を試算してもらうことができます。自分で申請を進める際、最初の段階で一度確認しておくと、将来の見通しが立てやすくなります。
- 基礎年金のみ: 月に約6.8万円〜8.5万円
- 厚生年金あり: 上記 + 給与実績に応じた金額
- 家族がいれば: さらに「子の加算」「配偶者加算」がプラス!
5. まとめ:次は「申請の準備」を始めましょう
制度の基本は理解できたでしょうか?「自分も対象になりそうだ」と思ったら、次は具体的な書類集めや、診断書の準備に進みます。
自分一人で進めるのは根気がいりますが、一つひとつ進めれば必ず形になります。