障害年金の申請書類の中で、唯一「あなた自身の言葉」で、病気やケガによる生活の苦しさを伝えられるのが「病歴・就労状況等申立書」です。

診断書だけでは伝わりきらない「日常生活の本当の大変さ」を審査官に理解してもらうために、まずは全ての疾患に共通する3つの鉄則を押さえましょう。


1. 記入の前に知っておきたい「3つの鉄則」

① 診断書と「整合性」をとる

お医者さんに書いてもらった「診断書」の内容と、あなたの「申立書」の内容が食い違っていると、審査で「どちらが本当だろう?」と疑念を持たれてしまいます。必ず診断書のコピーを手元に置いて、内容に矛盾がないか確認しながら書きましょう。

② 「大変」ではなく「具体例」で伝える

「日常生活が大変です」と書くだけでは、審査官には伝わりません。
自分の気持ちや考えではなく、事実ベースで記載をしていくことが重要です。

  • NG: 体がだるくて家事が大変です。
  • OK: 倦怠感が強く、1時間以上立っていることができません。そのため料理ができず、週に5日は家族に配膳を頼んでいます。

③ 期間を適切に区切る

発症から現在までをひとまとめに書くのではなく、「3年〜5年ごと」「転院したタイミング」「症状が大きく変わったタイミング」で区切って記載します。


2. 症状別:重点的に書くべき項目

病気の種類によって、審査で重視されるポイントは異なります。ご自身の症状に合わせて、以下の内容を重点的に盛り込みましょう。

症状のタイプ 重点的に書くべき項目(記入の柱)
精神疾患
(うつ・発達障害など)
日常生活の制限(食事・入浴・対人関係)、就労での支障服薬の状況
肢体の障害
(手足・脊髄など)
動作の不自由さ(歩行・階段・指先の動き)、家事や日常生活の困難度補助具の使用
内部疾患
(心臓・腎臓・癌など)
自覚症状(動悸・息切れ・倦怠感)、安静の必要性検査結果の数値就労制限

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3. 作成のステップ

  1. エピソードの洗い出しいきなり清書せず、まずはメモ帳などに「あの頃はあんなことがあった」というエピソードを箇条書きにします。
  2. 期間の整理年金事務所でもらう「受診状況等証明書」や診察券などを参考に、通院期間を整理します。
  3. 下書き・清書パソコン(Excel)で作成すると、修正が楽なのでおすすめです。(→こちら続紙

裏面の記載箇所

病歴就労状況等申立書は裏面についても書き方に注意が必要です。
申請方法によって記載すべき箇所が変わってきますので、まずは記入すべき箇所について確認をしていきましょう。

① 認定日請求(本来請求)の場合

裏面の上半分(赤枠の部分)を記載していきます。

② 事後重症請求の場合

裏面の下半分(赤枠の部分)を記載していきます。

③ 遡及請求の場合

裏面のすべてを記入していきます。

裏面の記載方法

①障害認定日を書いてみよう

こちらには障害認定日を記載します。

認定日は初診日から1年6か月経過した日となりますので、ステップ1で取得した受診状況等証明書を確認してみましょう。

受診状況等証明書に記載されている初診日が令和5年1月1日だった場合、障害認定日は令和6年7月1日となります。

②就労状況を書いてみよう(就労していた場合)

就労状況は2か所記載する部分があると思います。
上の方は障害認定日の時の状況を、下の方は現在の状況を書きます。

事後重症請求の人は現在の状況(下の方)だけ記入しましょう。

出勤日数は2か月分記載しますが、もし遅刻・早退などあっても、1日としてカウントしてください。

③就労状況を書いてみよう(就労していなかった場合)

就労していなかった場合にはこちらのチェックボックスにチェックを入れていきましょう。いくつ選んでも大丈夫です。自分が働けていなかった理由を選びます。

その他を選んだ方は、具体的な理由を記載していきましょう。

④日常生活の状況について記載してみよう

日常生活の状態について数字の左の四角にチェックをいれていきましょう。

例えば、「ご飯は食べているけど作ってもらっている」「食生活は乱れていて、インスタントや偏った食事になってしまう」など、その状況に課題があれば「①自発的にできた」とはなりません。

自分の生活を振り返って、課題はないか考えてみましょう。

「その他日常生活で不便に感じたこと」の欄には、上段に記載していること以外で困っていることを書いていきます。

⑤障がい者手帳の状況を記載していこう

障がい者手帳を持っている、持っていない、申請中の3パターンで、自分の状況を記入していきましょう。

障害年金の申請に手帳は必須ではありませんので、持っている場合はここに記載をしていきます。

⑥名前や代筆者を記載していこう

日付と請求者(本人)の欄を記載していきましょう。

日付はこの書類を書いた日で大丈夫です。

もしこの書類を本人以外が書いた場合は代筆者にその人の情報を記載していきましょう。